2005年08月28日

●嫌韓と中国批判

 私は中国に2001年に行き、韓国には今年行きました。
 どちらの国も行ってみて、文化的にも人物的にも日本に近い国ということを実感しました。


 しかし最近、本屋に行くと嫌韓だの中国批判という本が増えてきています。マスコミであれだけ反日行動が報道されればまあある意味仕方が無いのかもしれないのですが、それにつられやたらあちらのニュースを論っているブログの増大には霹靂させられています。


 疑問に思うのですけど、こうした行動ってあの反日行動と差があるのかという事なんですよね。具体的な例示しているだけだから、そんなこと言われる筋合いは無い? いやいや、私から見ればどちらも批判する相手を実在する人間と思っていない行動としか見えません。嫌韓流という本がAmazonでトップセールとなっているようです。私も見ましたが、本文最後にある冬のソナタへのアンチテーゼとして書いてある文。

「作品を素直に楽しめればいい」という態度自体は間違っていないが
そのためにイメージ操作が行われている可能性は留意した上でなければならない!!

 というのはこの本自体にもあてはまるように感じます、今の嫌韓流本のブームこそその切り分けができていないんじゃないかと、異常なブログの大量発生を見て思わざるを得ないのです。


 正確な歴史認識というのは、日本も韓国も中国もこれまできちんとなされてきていません。日本の戦後教育が、戦争への反省から自虐史観で歪められた点があることは間違いないでしょう。韓国は第二次大戦後も南北で争いが続き、その後も軍事政権時代が長かったのですから、日本よりも言論の歪みは大きい。それは私自身が両国に行って短いながらも交流してきて、韓国や中国のことを学んで実感することです。相手の国の人間を見て、何が両国に足らないのか。これからどういうことが必要になるのかを多くの方に考えてもらいたい、それには本を読むばかりでなく直接相手の国の人と話をして欲しいと思います。


 見てない本を批判している人を私は信用できません、同じように相手の国の人と話ししたことも無いのに批判してしまう人も私は信用できません。具体的事例があれば批判できると勘違いしてしまうことは無いだろうか、自分も気をつけなければならないなと思っています。

Posted by keiji at 2005年08月28日 22:36
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