2005年06月12日

●Zガンダム第1部

TV放送から20年、いまさらという感じもあるがZガンダムが映画化された。
事前にいろいろなblogで感想を見ていたので、変更点はほとんどわかっていた。

Niftyのコンテンツを見ていると、冨野は「ガンダムを作ることは嫌じゃない」とコメントしていた。しかし、初代ガンダムが神格化され続編であるZガンダムを作る上で「こんなのはガンダムじゃない」とか「こんなガンダムは変だ」というガンダムはこうあるべきみたいな意見を回りから受けつづけ、そうしたうっとおしさからあんな壊れた結末を作らざるを得なかった彼の苦悩は今になってわかるような気がする。ガンダムがいわばイスラム教の経典と同じようなものとなり、周りにいるガンダム原理主義の雑音を受けながら新作を作るというのは並大抵の事ではなかったのだろう。


そういう鬱屈したものが20年経ち、ずっと未消化であったものを捉え返す。だからこそ「新訳」なんだろうと思う。旧作の部分と新作の部分が混じり、そこが不自然という意見も多い。ハヤトやファアなど声が変わっているところなど、確かに違和感は感じるところであるが逆にそれが明確なメッセージ性を強く示しているようにも感じられた。新作部分の戦闘シーンはすばらしく、ああいうものを描ける冨野はやっぱりガンダムから開放されることは無いんじゃないかとも思ってしまった。


「地球の重力に魂を引かれた人たち」とは「ガンダムという価値観に縛られた人たち」と言いたかったのかも知れない。第二部の副題は「恋人たち」、さてどういうまとめ方をしてくるのだろうか、フォウはともかくベルトーチカは結構違った描かれ方をされている様子。小説版「逆襲のシャア」ではアムロと結婚していたベルトーチカが、どういう関係で描かれているか注目したい。公開は10/29に決定したようだ。

Posted by keiji at 2005年06月12日 16:54
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